古宇利ファーム

癒しの島・古宇利で育つ、力強いよもぎ

海と太陽のエネルギーをたっぷり浴びた自然の恵み

海風と太陽に育まれる、よもぎの楽園

古宇利島の気候は、冬でも比較的温暖で、日照時間も長く、
海からのやさしい風が畑を包み込みます。

この独特の環境は、ハーブや薬草の栽培にとても適しており、
とくによもぎ(沖縄では「フーチバー」)は、力強く香り豊かに育ちます。

農薬を使わず、自然のサイクルを大切にしながら、
太陽・風・雨のリズムに合わせた育て方を心がけています。

島全体がまるでひとつの“育てのハウス”のような、
そんな特別な空気の中で、よもぎたちはのびのびと育っています。

よもぎの楽園は、
土づくりからはじまる

草を刈り、石を拾い、土地を耕す──
よもぎを育てる前に、まずは畑そのものと向き合うところから始まりました。

雑草だらけだった空き地も、少しずつ形を変え、
陽の当たり方や風の通りを観察しながら、必要な場所にだけ手を入れていきます。

自然を“整える”というより、“活かす”。
この島の土と空気に合った形を、手探りで探しながらの畑づくりです。

とはいえ、すべてが初めての私たちだけではどうにもならないこともありました。
そこで、地域の方々が快く力を貸してくれました。

耕運機の使い方や、土の締まり具合の見極め、
風の通り道の考え方まで──
この土地に暮らす人たちが長年培ってきた知恵と経験に支えられて、
ようやく「畑」と呼べる風景が広がってきたのです。

毎日、少しずつ。だけど確かに、畑が呼吸しはじめました。

手のひらの中から始まる、
命のリレー

土の準備が整ったら、いよいよ植え付け。

今回のよもぎの苗は、沖縄本島でよもぎを専門に育てている若者の方から、
分けていただいたものです。
この方は、私たちにとって“よもぎの師匠”。

栽培方法のコツや、苗の扱い方、
そして「よもぎと対話するように育てるんだよ」という言葉──
その一つひとつが、私たちの原点になっています。

小さなよもぎの苗を、ひとつひとつ丁寧に手で植えていきます。
「ここで元気に育ってくれるかな?」そんな気持ちで、
優しく土に根を包み込むように。

島風が苗をなでるたび、ちょっと心配になったりもしますが──
よもぎは意外とたくましく、しっかりと根を張っていきます。

“はじめの一歩”を一緒に踏み出すような気持ちで、
今日も土に手を入れています。

香りとやわらかさで見極める、
収穫のタイミング

葉の色が濃く、しっとりとやわらかく、
指先で軽く触れたときにふわっと香りが立ったら──
それが、収穫の合図。

一枚一枚、状態を見ながら、丁寧に手で摘んでいきます。
刃物を使わず、指先だけで感じ取る。まさに五感を頼りにする作業です。

よもぎは気温や湿度によって香りや質が変わるので、
収穫のタイミングは毎回“読み”が必要。
初心者ながら、日に日に「育てる目」が養われてきている実感があります。

最初の頃は、どのタイミングで摘めばいいのかさっぱりわからず、
摘みすぎて茎だけになってしまったこともありました。

そんなとき、よもぎの師匠や島の方々が、
「葉っぱは話しかけると応えてくれるよ」「匂いでわかるようになるさ〜」と
笑いながらコツを教えてくれました。

今では、その“においの立ち方”や“茎の張り”の変化で、
「そろそろかな」と自分たちの感覚でわかるようになってきました。

ひとつひとつの葉に、ちゃんと向き合うこと。
それが、収穫において一番大切なことなのだと、ようやくわかってきた気がします。

香りをそのままに、
届けるための工夫

収穫のタイミングが来たら、
よもぎは茎ごとザクッと、思いきって刈り取っていきます。

プロのような繊細な選別や、複雑な仕分けはしていません。
それでも「今の畑から出荷するベストなタイミングはここだ」と
自分たちの目と感覚で判断しています。

島の太陽と風をたっぷり浴びて育ったよもぎたち。
その力強さや香りを、まるごと届けたくて──
収穫したものはまとめて、できるだけ新鮮なうちに出荷しています。

最初から完璧にはできなくても、
私たちの手で育て、収穫したよもぎを、ちゃんと“責任を持って届けたい”。

出荷作業も、まだまだ学びの途中。
でも、よもぎを受け取った誰かが、
「香りがいいね」「元気が出るね」と思ってくれたら、それが一番のごほうびです。

今日も、少しだけドキドキしながら──
私たちの育てた“島のよもぎ”を送り出しています。

未来へつなぐ苗ずくり

収穫のあと、“よもぎの未来”も育てています。

茎の元気な部分を切り分けて、水につけて発根させ、
小さなポットに植えていく──それが苗づくりの始まり。

はじめは本当に根が出るのか半信半疑でしたが、
数日後、小さな白い根がぴょんと出てきたときには、
「すごい…ほんとに生きてる!」と感動したのを覚えています。

その後、土に植え替え、毎日水やりと日当たりを調整しながら、
よもぎがまた新しい命として力強く芽吹いていくのを見守ります。

この苗たちは、また自分たちの畑に戻して育てたり、
必要としている方にお渡ししたり、
次の“育てる人”へとバトンを渡す存在にもなってくれます。

大切なのは、“収穫して終わり”ではないということ。
苗をつくることは、自然のリズムとつながりながら
いのちの循環を感じる、静かで豊かな時間です。

ひとつの苗が、また新しい畑で根を張り、葉をひらき、
どこかで誰かの暮らしを支える──
そんな未来を想像しながら、今日もそっと水をやります。

今帰仁ファーム

パッションフルーツとよもぎの苗を、自然と共に育てています。

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