
今帰仁の大地と風に育てられた、自然の恵み
パッションフルーツ・よもぎ苗の栽培と未来へつなぐ農業
やんばるの恵みを届けたい
今帰仁村──沖縄本島北部の“やんばる”に位置するこの地は、
澄んだ空気とミネラル豊富な土、そして山と海の風が交わる場所。
私たち今帰仁ファームでは、その自然の力を活かし、
パッションフルーツやよもぎの苗を、ひとつひとつ丁寧に育てています。
農薬に頼らず、土づくりからこだわり、
「誰かの健康や癒しにつながるものをつくりたい」──
そんな想いで、日々土と向き合っています。
ハウスで始まる、南国果実の育み

パッションフルーツの栽培は、ビニールハウスの中からスタートします。
沖縄の強い日差しと、ハウス内の温度管理によって、
発芽からの成長がスムーズに進むように工夫しています。
風通しや湿度にも気を配りながら、
元気な苗が育つ環境を丁寧につくっています。
私たちは農業初心者の集まりです。
右も左もわからないまま、道具の使い方や草刈りのタイミング、土の見方まで──
地域の方々に教わりながら、少しずつ前に進んでいます。
「本当に実ができるのかな?」
「これでちゃんとあってるのかな?」
そんな不安もありました。
でも、ある日小さなつぼみを見つけたとき、
この土地と植物が答えてくれた気がしました。
ハウスに入ると、葉の色、茎の張り、土の乾き具合──
植物たちの小さな変化が教えてくれます。
自然と向き合いながら、耳をすませ、手をかける日々。
ここから、実りの物語がはじまります。
“時計の花”と呼ばれる、
幻想的な開花

苗が育ってくると、やがて特徴的な花が咲き始めます。
パッションフルーツの花は、「トケイソウ」とも呼ばれ、
紫と白のコントラストがとても幻想的。
その姿はまるで、自然が描いた芸術作品のようです。
そして──ついに、花が咲きました!
咲いたその日のうちに、手作業で一つひとつ丁寧に受粉していきます。
花の中心に指先をそっと触れ、やさしく花粉を運ぶこの作業は、
まるで命をつなぐような神聖な時間です。
私たちにとって、どの花も“かけがえのない初めて”。
指先に伝わる感触に、小さな命の重みを感じながら
今日も、花と向き合っています。
「これが実になるのかな?」
そんな希望を胸に、一輪ずつ心を込めて交配しています。
実りの時間へ──
小さな実がゆっくりと熟していく

受粉が成功すると、数日後には、
小さな緑色の実がぷっくりと顔を出します。
初めてその実を見つけたときの、あの感動──
「本当に実がついた…!」と、みんなで思わず手を止めて見入ってしまいました。
そこから実は、ゆっくり、ゆっくりと育っていきます。
色づきはじめると、甘くやさしい香りがふわっと漂い、
毎日の観察がますます楽しくなります。
とはいえ、見た目だけでは判断できないことも多く、
触れて、揺らして、香りを確かめながら、
ひとつひとつのタイミングを見極めていきます。
まだ経験は浅いけれど──
私たちの目と手と、自然との対話が少しずつ実を結び始めています。
日ごとに膨らむ、小さな命の力

毎日、ほんの少しずつ。
実は確かに、大きく、そして重みを帯びていきます。
手のひらに乗せたくなるようなサイズになってきた頃、
「ああ、本当に育ってるんだ」と、胸があたたかくなりました。
ただ、実が大きくなってくると、自分の重さに耐えきれず、
ポトンと落ちてしまうこともあるんです。
そこで、私たちは一つひとつの実に洗濯バサミを付けて、
落ちないように枝やネットにそっと固定していきます。
まるで、ひとつずつ支えてあげるような作業。
洗濯バサミをそっと挟むその手にも、自然と力が入ります。
見た目にはまだ青くて固いけれど、
この中に、甘酸っぱさや香り、栄養がぎゅっと詰まっていくのです。
ひとつひとつが、私たちの手と時間と、
そして自然のめぐみによって育まれている──
そんな実感が湧いてくる、大切な時間です。
色づく瞬間、それは実りの合図

青々としていた実が、ある日ふっと赤みを帯びはじめ──
それはまるで、太陽からの「そろそろいいよ」のサインのよう。
朝日を浴びてほんのり色づいた実は、
一日一日と深く鮮やかな赤紫へと変化していきます。
香りも強まり、実の表面には自然なつやが出てきて、
収穫のタイミングが近づいていることを教えてくれます。
色づきはじめた実を見つけるたびに、
「今日、ちょっと赤くなってる!」「こっちも!」と、
まるで宝探しのように畑を歩き回ってしまいます。
私たちはまだまだ初心者ですが、
自然の変化に一喜一憂しながら、少しずつ“育てる目”を養っているところです。
この色づきの変化を見るたび、
植物の神秘と生命力に、あらためて驚かされるのです。
初めての収穫、その手のひらの重み
あっ…。全部落ちてる😱みんなで一つ一つ手作業でつけた洗濯バサミ…つけるとこ間違ってるぅ〜🤣ガーーン🤫

初めての農業にしては、たくさん収穫できたー🥳🙌ワーーイ🥰

ついに迎えた、初めての収穫の日。
手でそっと枝から実を切り取った瞬間、
思わず「ありがとう」と声が出ました。
ずっしりとした重さと、ほのかに甘い香り。
それは、これまでの試行錯誤と、毎日の積み重ねが
ぎゅっと詰まった証でした。
…が!ここで、まさかの事件発生。
一つひとつ丁寧に洗濯バサミで固定していたはずの実が、
いくつか、ポトン…と落下。
どうやら、固定する場所を少し間違えていたようで、
茎ではなく、実そのものを支えていたことが原因でした。
そこからは、落ちそうな実を見つけては、
「ここじゃなかったか〜」と笑いながら、また洗濯バサミを付け直し。
まさに、”学びながらの農業” を実感した瞬間でした。
でも、そんな小さな失敗も、全部ひっくるめて“はじめの一歩”。
失敗も成功も、自然とともにあるこの営みの一部なんだと気づきました。
私たちはまだ農業初心者ですが、
こうして実際に手を動かし、考え、工夫して、
ついに「育てるところから収穫するところまで」を体験できました。
初めての果実たちは、私たちにとって“ただの作物”ではありません。
学びの連続から生まれた、ひとつの成果であり、
これからの農業の未来へとつながる希望です。


古宇利ファーム
癒しの島・古宇利で育つ、よもぎのちから。


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